こんにちは、税理士の天河(あまかわ)です

年が明けて、個人事業者の方は決算の時期となりました

そんな個人事業者の決算におけるチェック項目をまとめてみましたので、参考にしてください

 

年末在庫の確認

物品販売業を営む事業者の方は商品の年末在庫を「期末棚卸高」に上げなければいけません

年末までに仕入れた商品のうち、まだ売れていない商品(在庫)が年末棚卸高になります

建設業や製造業の方は、仕入れた材料のうち未使用の材料を年末在庫として拾い出すことになります

また、工事や製造に使用した材料であっても、その工事が未完成であったり、製造途中となっている場合には、これも年末棚卸になりますので注意が必要です

さらに、建設業者の場合は、年末までに完成引き渡しが済んでいない(売上になっていない)工事がある場合、その工事に係る材料費、労務費及び外注費などの工事原価は未成工事支出金として年末棚卸高に計上することになります

また、製造業者の方は完成した製品のうち年末までに売上にならなかった製品が年末棚卸高に含まれます

 

売上の確認

年末までに販売したり請求書を出しているものは(原則として)売上に計上しなければいけません

売上請求書の控えなどから売上計上もれが無いかチェックしましょう

なお、売上金の入金が翌年以降になるものであっても、年内に売り上げているものは売上に計上しなければいけません

前受金などのように、まだ売上になっていないもので代金を年内に受領しているものは売上に計上しませんので、誤って売上に計上していないかチェックしましょう

商品などを事業主や家族が消費した場合、家事消費分として売上に計上しなければいけません

この場合、仕入金額で売上計上できますが、仕入金額が販売価格の70%未満の場合には販売価格の70%で売上計上することとなります

 

お金を支払っていない経費

年内にお金を支払っていない経費であっても、年内に仕入たものや購入したものは必要経費になります

今年の1月以降に届いた年末締めの請求書などから未払い分の必要経費を計上しましょう

従業員給与などが月末締めの翌月払いとしている場合には、12月分の給与は未払給与として必要経費に計上できますのでお忘れなく(専従者給与は未払計上できません)

なお、決算で未払計上した給与については27年分の年末調整には含めません(給与支給日が翌月の特定の日に決まっている場合)のでお間違いなく

未払いの仕入などのうち、1で書いた年末棚卸高に計上しなくてはいけないものがある場合、仕入の計上とともに年末棚卸高への計上も忘れないように注意してください

 

減価償却資産の増減

年の途中で取得したり、年の中途で売却・除却した減価償却資産がないかチェックしましょう

減価償却資産は取得費用がそのまま必要経費になるものではありません

通常の仕入先などから工具や備品を購入している場合などは、誤って仕入や消耗品費に計上していまうケースも多いので注意が必要です

なお、青色申告者の方は取得価格30万円未満の減価償却資産は全額が減価償却費として必要経費に計上できる特例がありますが、この特例を利用する場合でも減価償却明細表に減価償却資産として記載する必要がありますので、個別に拾い出しておく必要があります

誤って仕入や消耗品費などで必要経費にしていると、この特例計算は認められませんので注意しましょう

 

帳簿記載内容のチェック

帳簿に記載された日付、金額、科目などを領収証や請求書などの源資料と照合・チェックしましょう

会計ソフトなどを利用されている場合には、意外と金額の入力誤りがありますので金額チェックもお忘れなく

 

帳簿の集計と決算書の作成

帳簿の整理やチェックが終わったら、科目ごとに集計して決算書を作成します

科目については、できるだけ青色申告決算書に印字されている科目にまとめるようにすれば決算書の作成が簡単になります

【様式:青色申告決算書(一般用)】

細かい流れやについては、国税庁HPの「青色申告の決算の手引き」 や「青色申告決算書の書き方」などを参考にするのもよいと思います

決算書や確定申告書の作成は国税庁HPの「確定申告書作成コーナー」を利用すると便利です

「仕事が忙しくて時間がとれない!」

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という方は、税理士に相談しましょう

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特に、経営者の時間の価値は安くありませんからね

 

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