先日、地元の高校が授業の一環として模擬店を出すというニュースをテレビで見ました。

出店にあたり専門家から商品開発のコツを教えるという特別授業の風景もチラリと映っていたのですが、その授業の手法がとても参考になるものだったのです。

内容的にはマーケティングの基礎編のようなものなので、事業経験者にとっては今さら聴くまでも無いような初歩的なものなのですが、ターゲット・ベネフィット・ペルソナといった専門用語を高校生にも理解できる言葉に置き換えて本当に分かりやすく説明していたのです。

実はこの「分かりやすく説明する技術」こそがマーケッターの能力だと私は思うのですが、皆さんはいかがでしょうか?

私自身は税理士なので、マーケティングは予備知識ということで見聞きしている程度なのですが、書籍などを読んで感じるのは、この手の本を書くマーケッターなる人々の多くがやたら専門用語(横文字)を使いたがるということです。

最初の頃は説明されている内容を理解するというよりも単語の意味を調べることに時間を取られてしまい、やたらと時間のかかる読書になっていました。

1行読むのに10分以上を要した部分もあって、読み終わるのに何年かかるんだろうと不安になったのを覚えています(笑)

今になって考えてみれば、そもそも読んでいた本が良くなかったのだろうと思うわけです。

マーケティングで最初に考えるのは顧客ターゲットとそのベネフィットです。

ということは、マーケッターが本を書く場合にも読者ターゲットとそのベネフィットを考えて本を書かなければいけないことになりますよね。

専門用語(横文字)を並べまくった内容をスラスラと理解できる読者であれば、そもそもマーケティングの本を買って読もうとは思わないわけで、その本を購入した読者というのはマーケティングの勉強をしたい人なのです。

そして、その本を読むことによって明日から自分のビジネスに生かせるマーケティングを構築していこうと考えているはずなのです。

このくらいのことはマーケッターでなくても想像できる部分ですよね。

であれば、そういう読者をターゲットにした内容の本を仕上げなければならないはずなのですが、なぜか専門用語の羅列ばかりで、どちらかといえば作者の「俺ってスゴイでしょ!」感がハンパないことになっているわけであります。(笑)

ただ、そのような難解な本を読む中で専門用語を逐一調べていったので、その後に読んだ専門書が理解できるようになったという棚からボタモチ効果もありました。

結局のところ、事前の予備知識がないと読解できないような本というのは、言い換えれば消費者に対して専門用語を並べ奉って商品説明をしている店員や営業マンと同じレベル。

こういった事は商売をしている人なら誰もが知ってる基礎知識なのですが、その本の著者であるマーケッターはこの基礎知識を習得していなかったのかもしれませんね。

先だって「ネイティブ広告ハンドブック」に関してのやりとりがネット上を賑わせていました。

ご存知の方も多いでしょうが、要は「このハンドブックの内容が分かりづらい」という読者投稿に対して専門家諸氏が一斉に「この程度の内容は理解してもらわないとね~」とか「この程度が読解困難ならプロを辞めたら?」といったニュアンスで、かなり高圧的なコメントをお見舞いしてきたのです。

しかし、そこはネットの世界なので、これら専門家諸氏のコメントに対しても「そもそも読者が分かりづらいと言ってる言葉に真摯に向き合うべきじゃないのか!」という反論が出てきて炎上と相成りました。

事の発端はTwitter上で始まった論戦だったものがFacebookに派生し、最終的には炎上の火付け役となった有名ブロガーがブログ記事を書いたことで世間に広く知れ渡ることになった出来事でした。

この件で主に問題視されたのは専門家諸氏たちの「横柄で偉そうな態度」だったのですが、マーケッターやコンサルタントをやっている人たちの中にも、敢えて難しい言葉を多用して「こんな基本的なワードも分からないの?」という、もの凄い上から目線で、それこそ垂直的上から目線でやってくる人も多いのです。

言い換えれば「俺って凄いでしょ!」感を出したいのだと思います。

私がこのブログを書いている主な理由は、そういった「俺って凄い?」という人々や法律の専門家などが小難しく書いた情報を可能な限り分かりやすく噛み砕いて発信していこうということなのです。

なぜこんな取り止めのない事をツラツラ書いているのかというと、最近になって入手した本がきっかけなのです。その本はファイナンシャルプランナー用の専門書なのですが、内容の一部には税金に関する部分も多く含まれています。

主にファイナンシャルプランナーを目指す人に向けて書かれた本なので、私たち税理士などの専門職にとって、その専門分野の知識が深まるということはありません。

しかし、その本が余りにも「分かりやすく綺麗にまとめられている」ことに感動的なほど感心しました。

私も仕事がら税法に関する多くの書籍を持っていて、元の法令や通達のボリュームを知っているだけに、その本のコンパクトにまとめ上げられた記事の数々に驚いたわけです。

専門家でない人に難解でボリューム満点の税制を伝え、さらに関連する項目までも網羅しているわけですから、分かりやすさという部分においては名書だなと思いました。

今後、このブログで記事を書く時の参考にさせていただきたいと思います。

ちなみに、その本は市販されていない特殊な書物なのでここに載せることができませんでした。すみません。

 

Caution
※ 記事中に記載した法令や情報は執筆時点のものです。その後の改正や変更等で取扱いが変わっている場合があります。
また、読む方のために分かり易い表現で記述しており、著者の個人的見解も多く含まれていますので、前提条件などによっては記事内容の取り扱いと異なる結果になるケースもあります。
実際の解釈や適用に当たっては必ずご自身の責任のもとで再確認等をお願いいたします。


お知らせ


山口県防府市の天河税理士事務所からのお知らせです。

事業を継続し発展させるためには、経営者が事業に専念する時間の確保が重要です。

悩んだり迷ったりしている時間を、経営や営業に使ってください。

当事務所は地元企業の経営者に寄り添い、税務会計を中心にサポートしています。

また、創業して間もない企業やSOHOビジネスの支援にも積極的に取り組んでいます。

税務や経理でお悩みの方は、お気軽にお問い合せください。

※対応エリア~山口県中央部を主体に県内事業者の方に対応いたします。



電話受付9:00~17:00(土日休日除く)


事務所詳細はTOPページへ