こんにちは、税理士の天河(あまかわ)です

11月30日に、マンガ家の水木しげるさんが多臓器不全で亡くなりました

子供のころから「ゲゲゲの鬼太郎」などで馴染み深いマンガ家サンだっただけに、とても残念です

そんな水木しげるさんは、マンガ以外にも様々な活動をされていました

その中から、今回は水木さんが遺した「幸福の七ケ条」について書いていきます

水木さんの「幸福の7ヶ条」は、自身の著書「水木サンの幸福論」に登場します

 

【幸福の七ヶ条】

第一条 成功や栄誉や勝ち負けを目的に、ことを行ってはいけない

第二条 しないではいられないことをし続けなさい

第三条 他人との比較ではない、あくまで自分の楽しさを追及すべし

第四条 好きの力を信じる

第五条 才能と収入は別、努力は人を裏切ると心得よ

第六条 怠け者になりなさい

第七条 目に見えない世界を信じる

水木さんは、どうすれば幸福になるのかを伝えたいという思いから「幸福観察学会」とういう会を設立して幸福について研究していたほどなのです

ちなみに、この学会の会員は水木さん1人だけでした

では、水木さんが示した「幸福の7ヶ条」には、どんな思いが込められていたのでしょうか

 

第一条  成功や栄誉や勝ち負けを目的に、ことを行ってはいけない

第二条 しないではいられないことをし続けなさい

成功したい、栄誉を手に入れたい、人に勝ちたい!というのは「人の欲」です

欲は人が行動を起こす要員になりやすいものだと言えますが、水木さんとしては、そんな「欲」から行動を起こしたのでは幸福になれないと言っています

水木さん自身、マンガ家として飯が食える状態になるまで長い年月を要して、売れたのも「運が良かっただけ」という話をしています

つまり、水木さんは「売れたい」という思いでマンガを描いていたのではなくて、「マンガを描くのが好きだから」マンガを描いていたのです

「こうなりたい」ではなくて「これをしたい」という思いで、やりたいことを好きにやってる方が人間は幸福なんだということではないでしょうか

世の中には様々な職業が存在していますが、多くの人が「やりたい仕事」に就いていないように思われます

そんな人々を見て、水木さんはこの第一条と第二条を遺されたのかもしれません

 

第三条 他人との比較ではない、あくまで自分の楽しさを追及すべし

これは、第一条の書き出し部分にも出ている「成功、栄誉、勝ち負け」という概念が、相対的なものであるということを、改めて示しているものと思われます

自分が幸福であるかどうかは、他人と比較するような相対的なものではなく、自分自身の価値観として幸福かどうかという問題なのだと思うのです

言い換えれば「絶対的幸福」が、本当の幸福なのではないでしょうか

水木さんは多数のヒット作を世に送り出してきましたが、収入面や売上部数だけを見れば、水木さんより多く稼いだマンガ家はたくさんいます

でも、水木さん自身は、「好きなマンガを描いて生活できていること」が幸福だと感じていたのではないでしょうか

 

第四条 好きの力を信じる

多くのマンガ家の言葉によく出てくるコメントに次のようなものがあります

「マンガも好きで描いてるときは楽しかったけど、仕事となると苦しいですね」

このコメントってマンガ家のインタビューでは結構出てきます

それだけ、プロとしてマンガを描くことは厳しいということなんです

その厳しさゆえに、1作は人気作品が描けても、続く作品が描けず消えていくマンガ家も少なくありません

でも、水木さんは何十年という長い間、マンガを描き続けてきました

それは、まさに「好きの力」なのでしょうね

 

第五条 才能と収入は別、努力は人を裏切ると心得よ

第六条 怠け者になりなさい

これは深いですね

一見すると

「才能のある人が努力したとしても、報われないこともある」

「だから、努力なんてせず、怠け者になりなさい」

というふうに受け取れます

水木さんが本当に言いたかったことは、おそらく「苦しむな」ということだったのかなと思います

才能もあり、努力もしているが一向に収入に結びつかないということを、苦しいことだと感じたら幸福にはなれないということ

自分の好きなこと、自分に才能があることをやっているのだから、苦しむ必要はなくて「好きの力」で続けていることを「努力」なんていう苦しみと思わず、幸せなことだと感じるべきなんじゃないかなと考えたのではないかなと思うのです

そして、自分の好きなことだけやって、嫌なことは「怠けてもいい」という幸福論なんでしょうかね

 

第七条 目に見えない世界を信じる

第一条から六条までみてくると、この第七条の意味が読み取れます

成功や栄誉やお金といった、俗世間の価値観で幸福を計るのではないということです

「目に見えない世界を信じる」というのは、自分自身の心を信じるということ

自分が幸福かどうかは、成功したか?とか、栄誉を手に入れたか?とか、お金をたくさん稼いだか?ということではなくて、「自分が幸福だと感じているかどうか」だということなのです

全体を通して、水木さんの幸福論というのは、人と比べて幸せかどうかという「相対的幸福」ではなく、自分自身として幸せかどうかを考える「絶対的幸福」を求めていたものと思われます

その昔、「中流家庭」という言葉が流行したように、ついつい周りと比較してしまいがちですが、自分をしっかり持って「好きなこと」や「やらずにはいられないこと」を見つけることが幸福への近道なのかもしれませんね

 

水木しげるさんのご冥福を、心からお祈り申し上げます

 

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