AI(人工知能)が人に代わって労働を担うようになるという話が話題になっています。

確かに、将棋や囲碁のソフトがプロ棋士に勝つようになり、AIの躍進は目覚ましいものがあります。

最近では、様々な業界にAIが進出してきており、このまま行くと「人が作業するところ」が無くなるのではないかという心配をする向きもあるようです。

果たして、本当に人の仕事は無くなるのでしょうか?
 

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AIが導入されはじめた理由

そもそも、いろんな作業をAI化しようとしたのには、人手不足という社会的問題が背景にあることはご承知の通りですが、

一方で、作業の効率化と品質向上を目指した結果、AIの導入が考えられるようになったという面もあります。

特に製造業における生産ラインの管理などは、人が「職人的感覚」で作業するよりも、プログラミングされたとおり画一的な作業を機械が行った方が一定の品質を保てます。

このように、人手不足解消のために押し進められてきたはずの機械化・AI化が、いつの間にか効率化を目的としたものに変遷したいったのです。

 

税務や会計の世界もAI化

われわれ税務会計の分野においては、今のところAIの目覚ましい進出はみられませんが、freeeなどがAIの導入を目指しており、近く導入されることが予想されています。

会計処理や税務申告などは法律や規則に基づいて作業が行われるため、前提条件が同じであれば「同じ結果」になるという絶対的法則があります。

人が作業を行えば、少なからずヒューマンエラーは避けられません。

絶対的な答えが存在する世界では、ヒューマンエラーは許されないことなので、人が作業する場合には事後チェックという二重の作業が必要になってきます。

現代の税務や会計まわりの多くはコンピュータを活用して作業されていますが、入力誤りなどのヒューマンエラーへの対処は今のところ人の目に頼っているのが現状なのです。

もしも、税務会計関係のソフトにAIが搭載されれば、人間のやる作業は「前提条件のインプット」だけになるかもしれません。

もっと進めば、特殊な取引以外は「前提条件」さえもAIが自動設定してしまう可能性も大いにあると思います。

こうなってくると、もはや専門家は必要なくなるかもしれませんね。

 

AI化で人が働く場所は無くならない

私の個人的な感覚の話をしますと、AI化が進んでも人間が仕事をする部分は無くならないと思っています。

その理由は二つあります。

ひとつは、人間が感情の生き物だから。

どんなにコンピュータが進化したとしても、人と人との繋がりというのは無くならないと思うのです。

私の事務所には、よく営業電話がかかってきます。

つい先日も事務所の電話が鳴ったので出てみると、何と自動音声での営業電話だったのです。

どんなに必要ない商品の営業であっても、相手が人であれば、ある程度は話を聞きますが、さすがに自動音声を最後まで聞くことはありません。

繰り返しになりますが、人と人との繋がりは無くならないと思うんですよね。

 

仕事を作るという仕事がある

もうひとつの理由は、労働できる人、働きたい人がいるのであれば、それらの人が働くための仕事を作る人が出てくるだろうと考えられるからです。

例えば、業種によって閑散期というのものが存在しますよね。

閑散期なので仕事量が少ないのですが、従業員やアルバイトを遊ばせておくわけにもいかず、何らかの「作業」を作って当たらせるということがあります。

或いは、入社したばかりの新人が時間を持て余さないよう、何らかの仕事を「作って」与えるということも行われています。

従業員やアルバイトを雇用している経営者や管理者の人は経験があるのではないでしょうか。

このように、人がいれば、その人の仕事を作るという「仕事」を担う人が必ず現れるのです。

仮に、AI化が目覚ましく進展し、本当に人の手が入る領域が僅かになったとすれば、大量の失業者が出ることになってしまいます。

そうならないために、政府や行政が失業者対策として何らかの手を打ってくることも考えられるわけです。

 

まとめ

個人的な見解を大量に交えながら述べてきましたが、AIが今後さらに進化していくことは確実です。

これまでの機械化では単純作業が人の手から機械へ移行されてきました。

しかし、AIが発達した場合に最も脅かされる領域は、むしろ複雑すぎて人の能力では正確な作業や判断ができない分野なのではないでしょうか。

特に、絶対的な「正解」が存在する領域においては、既に人はコンピュータに及ばなくなっているのです。

人間が人として、これからも仕事をし生活を続けていくためには、より「人間らしい」部分を大切にしなければならないと思います。

それは、「やさしい」とか「うれしい」といった感情の部分であり、キッチリとした四角四面の答えではない、ふんわりとしたファジーな感覚を保った人間関係だと思うのです。

こういった「感覚」や「感情」に係わる仕事って、人間にしかできませんからね。

 

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