十人十色から一人十色の時代では、日々進化することが必要
今回は、多様化する個人の好みについて考えてみました
現代において、より良い商品やサービスを提供することの難しさとはなんでしょうか?
昔から「十人十色」といわれ、人によって特長があるので、その人に合わせた心遣いが必要だと教えられてきました
しかし、十人十色というのは、一人一色ということでもあり、現代人への対応方法としては不十分なものになってきました
そこで、現代の接客マニュアルには「一人十色」という言葉が登場しています
同じ人でも時間、場所、気分などの状況によって好みが変わるという考え方で接客しましょうということなのです
従来の「人に合わせた接客」から、一歩進んで「その人の”今”に合わせた接客」に変わってきたわけです
例えば、紳士服の店にお客様が来店したとしましょう
そのお客様は赤が好きな人だ!と思っていたら、今日はグレー系のネクタイを探していたのです
話を聞いてみると、課長に昇進したため威厳のある渋目のネクタイを着けようと考えていたとのこと
そこで店員は、そのお客様の持っているスーツの色なども聞いて、合いそうなネクタイを提案したのでした
刻々と人の好みは変化していきます
どんなに優れた商品やサービスであっても、同じもの、同じサービスを提供し続けていたら、そのビジネスは消滅します
たまたま作ったオムライスが家族に大好評だったからといって、週三回も同じものを出せば「オムライス飽きた!」ってなるようなものです
商品やサービスは日々進化し続けないといけないものです
昨日より今日の方がチョットだけ良くなっていることが大切なのです
お客さんからすれば「いつものお願い!」でも、実はチョットだけ進化している「いつもの」を提供できなければ、お客さんは「味が落ちた」と感じるものなのです
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