事務所の電話番号を電話帳に載せないというマーケティング手法
私の事務所の電話番号は、電話帳に載っていません
というより、載せていません
理由はふたつあります
理由その1
現在、私は自宅兼事務所というスタイルで営業しています
つまり、事務所の電話番号=自宅の電話番号なわけです
開業前から、自宅の電話番号は電話帳に載せていませんでした
理由は、プライバシー保護の観点からです
で、開業後もそのままにしているのです
電話帳への掲載も検討したのですが、電話回線を事業用に変更しないといけないとか、いろいろと面倒な手続きが必要だと言われ、そのまま「未掲載」を継続しています
いずれ、自宅を出て事務所を外に構えるようになると思うので、そのときに掲載すればいいかなと思っています
今の段階で自宅の電話番号を掲載してしまったら、外に出たときに訂正するのが大変ですしね
理由その2
理由その1だけを読むと、単なる「めんどくさがり」みたいに思われたかもしれません
実際は、この理由その2のために、あえて電話帳に掲載していないのです
その理由とは
「ネットから集客するため」です
私の事務所が利用する会計システムは「クラウド型の会計システム」です
したがって、パソコンやインターネットを利用している方がターゲットとなります
つまり、ネット検索からお問い合わせいただく形であれば
「パソコンはお持ちですか?」
「ネット環境はありますか?」
という第一条件を確認する必要がなくなるのです
一方、電話帳から問い合わせされるのは、アナログの方が多いように思います
わざわざ電話帳で探して電話をいただいたのに、お断りしなければいけないというのは心苦しい限りです
もちろん、パソコンが苦手な方や、ネットを利用していないという場合でも、お断りしないケースも多いのですが
どうしても、「効率的な経理」を勧めている当事務所の方針としては、パソコンを活用し、IT化を進めていかなければいけないという思いが強いのです
ちなみに、電話帳から集客したほうが良いというビジネスモデルも沢山あります
高齢者の方を対象にしたサービスを提供するビジネスなどでは、ネット広告よりも電話帳広告の方が効果的だと言えます
私の知人の会社では、年間4万円くらいの費用で電話帳に少し大きめの広告を掲載したところ、受注件数が十数パーセント増加したというケースもありました
顧客ターゲットを見極めて、低コストで効果的な広告展開に成功した良い事例だと思います
マーケティングの第一歩は、顧客ターゲットの絞り込みだといわれています
あなたのビジネスも、ターゲットを絞り込んで効果的なマーケティングを展開しましょう
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